ばあちゃん
今日、田舎のばあちゃんに会いに行ってきた。
ばあちゃん、もう何も食べられへんねんて。
あまり長く生きられへんって。
お医者さんが、歳も歳やし、家に帰らせてあげてって言わはったらしい。
ばあちゃん、うちらが会いに行ったとき、おもてなしせなあかんと思ってくれはったのか、起き上がろうとしはった。
もうそんな力ないはずやのに・・・。
ばあちゃんが元気やった頃、家に遊びに行くと、ちょっとじっとしとき~!ってくらいに動いて動いて。
食べ物やら飲み物を次々と出してくれはったな。
食べることがとにかく好きで、何でもモリモリと食べてはった。
今はずっと目を閉じたまま。
やけど何かを伝えようとしてくれてはった。
それは十分伝わってきた。
ばあちゃん・・・
ばあちゃんにとって私は初孫で、すごく可愛がってもらった。
小さい頃、よく歌を歌ってもらったのを覚えてる。
たまに泊まりに行ったときは、いつもよりちょっと夜更かししていろんな話したね。
ばあちゃんのきゅうりのぬか漬け、ほんまにおいしかった。
2,3年前から認知症で、娘のことを私だと思ってはった。
私が小さかった頃の記憶が鮮明に残ってるんやと思う。
大正生まれのばあちゃん。
戦時中の話をよくしてもらってた。
大病を3度も患いながら、それらを乗り越えて、生き抜いてきはった。
気が強くて、口が達者で、だけど恥ずかしがりなとこもあって。
カメラを向けるといつも逃げ回ってはった(笑)
ばあちゃん・・・
元々細身やけど、ここ1,2ヶ月まともに食べてはらへんみたいで、さらにやせ細ってはった。
ばあちゃんの手を握ったら、あったかかった。
人はいつかはあの世に行くもの。
わかってはいるけど、身近な人が亡くなるのはやっぱり悲しい。
突然の死も嫌やけど、こうして近々訪れる“その日”を覚悟しながら生活するのも辛いし、だからといって何もせずに暮らすわけにもいかないし・・・複雑な心中です。
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