追悼

正確には単身赴任が決まった父が一人は寂しいからと
赴任先で番犬として飼うことになったんよね。
子犬のリュウはめちゃくちゃ可愛かった。
リュウに会うために父の赴任先によく遊びに行った。
父の厳しいしつけにもめげずたくましくて
やんちゃでいつも元気いっぱい食欲旺盛で
あの食べっぷりは見ていて気持ちが良かった。
父には完全服従で従順な子やったけど
母には強気で何度か噛みついたこともあったっけ^^;
だけど私が泣いてたら側にそっと寄り添って
見守ってくれたこともあったよね。
いつしかあまりかまってあげれなくなってしまったけど、たまに顔を見せるとしっぽを振って喜んでくれて。食いしん坊のリュウのことやし何かもらえると思ってたハズ(笑)パンとキャベツの芯が大好きでした。
そういえば何度か脱走事件もあったよね。父がパルコの近くに一人住んでた頃にも1回あって、丸二日見つからなくて。あの時ばかりはもうダメだと諦めてたらひょっこりと戻って来て。ちょうどその頃、お腹に腫瘍ができて緊急手術したこともあった。だけどそれ以降特に病気もなく元気やった。
弟と私が家を出てからは両親二人きりになってしまったけど、リュウが仲を取り持ってくれてる感じがした。娘が生まれてからは娘がリュウに会いたがるので、好物のパンをお土産に持ってよく実家に遊びに行ったなぁ。
昨年の夏頃から粗相(ハウスの付近で排泄してしまうこと)が増えてきた。これは老化現象の一つだから仕方のないこと。その都度掃除をしなきゃいけない両親は大変だったと思うけど。そしてその頃から徐々に痩せていったんよね。
数日前からリードを引く力が弱くなったのを親は感じていたらしい。そして2日前ついに立つことができなくなってしまって…食べ物を食べようとはするんやけどうまく飲み込めなくて。今日の昼間はまだ首を持ち上げることができてたけど、夕方にはもうそれもできない状態やった。娘を寝かしつける前に様子を見に行って声をかけたら、かろうじて足先を動かして反応してくれたけど、母が寝る前(日が変わる前)に見に行ったらもう呼吸が止まってたって。明日の朝起きたら娘に伝えなきゃ。「リュウが死んじゃった」って…
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